免疫力を向上させよう!
 
==免疫力って何だろう?==
「疫病(病気)を免れる」

免疫力とは、ウイルスや細菌の体内への侵入を防ぎ、侵入しても排除して自分自身を守る力のことです。
免疫力を高めることで 病気にかかりにくい体を作ったり、病気を早く治すことができます。
免疫力 を高めるには、特別なことは必要なく、基本的な生活習慣がとても大切です。
「バランスの良い食事」を摂り、
体力をつけるために「適度な運動」をし、
「十分な睡眠」をとることが大切です。

食事のポイント
睡眠のポイント


1.免疫力向上の食事のポイント

免疫力を向上=バランスの良い食事

免疫力の向上の食品を選んでいくと、3つの基礎食品郡がバランスよく摂れます。 いろいろな食品を組み合わせて食事をしましょう。


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免疫力をアップさせる食事の摂りかたには、
5つのポイントがあります。

 免疫力向上の食事のポイント(1)
た ん ぱ く 質 

 
たんぱく質は、免疫細胞の材料になります。
また筋肉や血液、臓器の材料でもあり、不足すると免疫力だけでなく体力も低下してしまいます。
毎食 1 品、しっかり食べましょう。


  ・肉類(牛、豚、鶏)

・魚介類 ・牛乳

・卵 ・大豆 など




 免疫力向上の食事のポイント(2)
野 菜 類 

 
 毎日どのくらい野菜を食べたらいいのでしょうか?

 1日に必用な野菜の量 = 350g
 
350gの目安は・・・
両手に一杯 



小鉢5皿分 
握りこぶし5つ分 







ビタミンA
のどや皮膚,鼻の粘膜を丈夫にして、 ウイルスが体に入ってくるのを防ぎます。 緑黄色野菜を使った副菜などに多く含まれます。
ビタミンC
病気に対する抵抗力を高めます。 淡色野菜などのその他の野菜や果物に多く含まれています。


食物繊維
腸内環境を整え、免疫細胞の活性化に繋がります。



 免疫力向上の食事のポイント(3)
腸内環境を整える食事

発酵食品
免疫細胞の60%が腸にあると言われています。 この腸にある免疫細胞がしっかりと働くためには、 腸内環境を整えることが大切です。
発酵食品や食物繊維を 積極的にとると、腸内環境が整えられ、 免疫細胞が活性化しやすくなります。
発酵食品には
  納豆、ヨーグルトやチーズ、
  味噌や醤油、キムチ、粕漬け(塩分注意)
  などがあります。上手に摂取しましょう。



 免疫力向上の食事のポイント(4)
体が温まる食事

体温と免疫力
体の免疫力は、体温が1℃下がると30%以上低下し、 体温が1℃上がると約60%活性化すると言わ れています。
体を芯から温めるために、体を温める働きのある根菜類 (にんじんやごぼう、れんこん 等)やしょうが、 ねぎなどの食品や温かい料理を積極的にとるようにしましょう。
炭水化物
主食に含まれる炭水化物は、エネルギー源 となり体温を高める働きがあります。

主食もしっかり食べましょう。




 免疫力向上の食事のポイント(5)
お や つ

おうち時間が増えて、おやつをつまむ回数が増えました。

時間と量を決めて、虫歯や肥満を防ぎましょう。


・果物1日の目安量(200g 約100Kcal)
バナナ リンゴ みかん  柿  キウイ
 1本 1/2個 2~3個  1個 1と1/2個


・お菓子1日の目安量(約200Kcal)     
ポテトチップス せんべい 板チョコレート どらやき ショートケーキ
1/2袋 40g 4~5枚 1/2枚  1個 1/2個






2.免疫力向上の睡眠のポイント

免疫力を向上のための睡眠チェック

睡眠は神経系、免疫系、内分泌系等の機能と深く関わる、 健康づくりに欠かせないものです。

睡眠不足や睡眠障害等の睡眠の問題は、 疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、 適切な判断力を鈍らせるなど、 生活の質に大きく影響します。

コロナ禍で生活リズムが乱れる中、睡眠について見直してみましょう。

免疫力向上のための、あなたの    
     快眠度チェック(アテネ睡眠尺度)

●●● こちらでチェックできます ●●●

過去1カ月間に少なくとも週3回以上経験したものについて、
あなた自身が感じたトラブルの程度をチェックしましょう!



 免疫力向上の睡眠のポイント(1)
各年代別のポイント


 
①若者世代は夜更かしに注意

◎子供には規則正しい生活習慣を
◎休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進
◎朝、目が覚めたら日光を入れましょう
 起床後なるべく早く太陽の光を浴びましょう
◎夜更かしは睡眠を悪くする
 消灯後に携帯電話を頻繁に使うと、睡眠に悪い!

※就寝前に携帯電話うと使っていない人より、「睡眠時間が短い」、「睡眠の質が悪い」、 「不眠症状(1.45倍の眠気)」、「日中の過度の眠気(1.5倍)」 にもなります!                
(2008年の調査、今はもっと悪い状況の可能性あり) 
 

②働く世代は睡眠不足に注意
●日中の眠気が睡眠不足のサインです
 昼過ぎ以外の時間帯でも強い眠気は睡眠不足
●睡眠不足は結果的に仕事の能率を低下させます
 作業可能なのは起床後12~13時間が限界!

 ** 職場ぐるみの取り組みも大切です **

●睡眠不足が蓄積すると回復に時間がかかります
●午後の短い昼寝で眠気をやり過ごし能率改善!

午後 早めの時間帯に30分以内の
 昼寝が効果的です♪ 

③高齢者は睡眠と覚醒のメリハリを
朝晩のメリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠

眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない

●寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減ります
●年齢にあった必要睡眠時間を超えない習慣を
(45歳で約6.5時間、65歳以上で約6時間程度です)
●適度な運動は睡眠を促進します!
●就寝時間にこだわりすぎないで!
●眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ、寝つきを悪くします
   ・眠れないのではという不安
●眠りが浅いときは、むしろ積極的に早寝早起きしましょう


 免疫力向上の睡眠のポイント(2)
生活習慣のポイント


【快眠のための1日の過ごし方】

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① 運 動

 運動習慣は効果的です
適度にからだを動かしましょう

 
② 食 事
 朝食はからだとこころの目覚めに重要です
 ・睡眠-覚醒リズムが不規則な人は、
 朝食の欠食頻度が高い傾向があります

寝る直前(1時間前)の食事は避けましょう
 
③たばこやカフェイン等

 就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避ける
 ・ニコチンは覚醒作用があります:
      就寝1時間前の喫煙は避けましょう
 ・カフェインの半減期は3~5時間です

  
 【カフェインを多く含む飲み物】
 ・コーヒー、紅茶、緑茶、ほうじ茶、
  烏龍茶等のお茶類、コーラ、
  エナジードリンク、チョコレートなど
 
④ 飲 酒
 睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くします
 ・日本人は寝酒をする頻度が高いようです
 ・ お酒の量は適量にしましょう
女性は男性の1/2~1/3が適量です
お酒の適量とは
日本酒1合
ビール・発泡酒500cc
ワイン180cc
ウィスキー60cc
焼酎100cc

⑤ 環 境 づ く り
 ●入眠前のリラックス
 自分にあったリラックス法を見つけましょう!

 ・夢中になることは、寝る1時間前には避けましょう
 ・入床まで30~60分は、ぼんやりと
  リラックスして過ごしましょう

 ●入 浴 (入浴のしかた)
 ・ 就寝の0.5~6時間前の入浴による温度の変化は効果的
 ・ 40℃程度の高すぎない湯温に
 ・ 半身浴も効果的です