取組事例

取り組み事例の紹介

現段階の取組事例をご紹介します。(令和5年3月末現在)

ア 目標管理プロジェクト

各月の所属目標例 ―◆◆駐在所―

4月 大きな声であいさつしよう!
5月 感謝の気持ちを持ち勤務する
6月 報告・連絡・相談はすみやかに実行
7月 無事故・無違反・体調管理・怪我に注意
8月 安全運転・体調管理
9月 安全運転の徹底・PC履歴確認、入力の実施
10月 安全運転の徹底・お客様対応は丁寧にわかり易く(対話・電話)
11月 お客様対応は積極的に!(対面対応・電話対応)
12月 団結力強化→士気や一体感が高まり、保留処理も速やかに完了。
未納担当は交渉の向上と事務の強化月間
1月 スキルアップ・ブラッシュアップ(現状よりもさらに良く!)
2月 慎始敬終【しんしけいしゅう】
(最初から最後まで手抜きをせず、責任転嫁もせずにやり通す)
3月 基本に忠実な統一した仕事をする。 4月からの体制変更への心構え

個人目標例 ―〇〇駐在所(3月)―

  目標 自己評価 所属長評価
A職員 慌てず時間の余裕を持って行動する A A
B職員 体調管理をしっかりする A A
C職員 メモ帳を見直して、入れ直す A A
D職員 コロナ予防・かぜ予防を徹底する A A
E職員 年度末の保留を早めに処理する B A
F職員 誤針・誤配に気を付ける A A
G職員 総仕上げ、みんなで乗り越えよう A A
H職員 定期的な設定の処理確認 B A
I職員 交通ルールを守る B A
J職員 先議後利 B A
K職員 新しい仕事にチャレンジ A A
L職員 (新人)早く仕事を覚え正確に対応する

所属長から職員へ

今年度はお疲れ様でした。皆さんが考えたモットーのおかげで大きな事故もなく 無事に業務を遂行できたと思います。心より感謝 いたします。そして来年度のモットーは「チャレンジ」今後ともよろしくお願いいたします。

このような取組を毎月継続していくことで、今まで見過ごしがちだった目標を職員自身や職場全体で意識するようになりました。 また、目標設定と評価を職場内でオープンにすることで、お互いに共感し声を掛け合う雰囲気が生まれ、結果、 事故やミスが少なくなり、仕事に対する満足感に繋がっているようです。

イ 職員顕彰プロジェクト

見守り活動、認知症の支援等、優れたお客様対応をした職員に対して表彰しました。

表彰

見守り活動(独り暮らし高齢者等)の表彰事例

1 訪問した使用者宅の状況がいつもと違うことに気づき、宅内で動けずにいた方を救助した。
2 訪問した使用者宅の水少の状況確認をするため、インターホンを押すが返答がなかったので、庭から声をかけながら中に入ると、倒れていたため救急車と警察を呼ぶなどの対応をした。
3 訪問した使用者宅から水が流れ出ているのを発見し、停水を行い、さらに関係機関へ連絡をし被害の拡大を防止した。
4 使用者宅に訪問した際、ベットから転落して身動きが取れない下半身の不自由な高齢者を発見。
救助を求められたので家の中に入り、ご本人からの要請により携帯で近在の家族に連絡を取り救助することができた。

認知症支援の表彰事例

1 認知症の方宅の漏水を発見し、本人に代わって市の生活安全課に通報し、身内の方に連絡してもらった。
2 家が分からなくなってしまった認知症と思われる方を連れて、その方の家を探していた人がいたため、協力して家まで送った。
3 道路上で立ちすくんでいる方の言動から放置できないと判断し、対応したところ、家がわからなくなった認知症の方であったため保護した。
4 大雨時に傘もささずに道路に座り込んでいる方がいたため声をかけたところ、雨で家がわからなくなったとのこと。所持していたもので住所が分かったため家まで送った。
5 点検中に家に帰りたいと泣いている方と遭遇したため、警察に通報した。
6 督促訪問をした際、話の辻褄が合わず「家族からも見放された」などと話をされたので市の福祉課に案内した。

専属の職員が決まったお宅を点検することにより、検針時の水量の変化、郵便物の状況の変化に気づき、孤立死や認知症の方を早期発見できるとともに、職員一人ひとりが認知症サポーター養成講座やAED研修で正しい知識を学び、適切な対応方法を身に着けることで、優れたお客様対応とともに地域貢献を果たすことができました。

ウ 職員提案プロジェクト

平成25年度から令和4年度までの10年間に財団内の職員から202件の応募があり、それらの中から提案を踏まえて改善に結びつけた事例(令和5年度実施予定を含む)が40件がありました。 (提案実施化率 約20%)

業務改善に結びついた主な提案事例

1 新人講習の実施と初任者マニュアルの作成(平成29年度)
2 社用携帯の普及(平成28年度)
3 人材紹介手当(平成26年度)
4 ボアスコープによる指針読み取り(令和元年度)
5 簡易専用水道等検査済証ステッカーの作成(令和元年度)
6 検針棒で車や建物を傷つけない工夫(令和2年度)
7 保留処理DAY(令和2年度)
8 地震発生時の行動マニュアル携行(令和2年度)
9 水道メータ誤針の練習問題作成(令和元年度)
10 KYT(危険予知訓練)研修(令和3年度)・・・・ 業務別研修アンケートからの提案

このように、多くの提案があり担当の所属長も実現に努力し、財団の業務改善につながる効果が得られています。
今後も、財団の事業をさらに発展・実現していくために、職員の理解・協力のもと職員提案を進めてまいります。

エ 業務標準化プロジェクト

①新人教育マニュアル

ウの職員提案で出された「新人講習の実施と初任者マニュアルの作成」は令和2年10月に「新人教育マニュアル」として実現しました。
点検・収納業務の新人に対しては、原則として1人で行う外勤のため、本マニュアルを基にそれぞれの業務ごとに研修を行っています。
研修の中程に理解度チェックを行い、独り立ちが可能かどうかの判断基準としています。
本マニュアルを作成することで新人職員への指導と財団の研修の標準化を図っています。

理解度チェック表

②料金関係業務マニュアル

企業庁水道営業所職員が行っている料金関係業務を新たに受託するため、令和2年度から2年間に渡り、企業庁が提示した業務マニュアル を基に、解説を含めた詳細な業務マニュアルを作成しました。

③水道施設巡回点検等業務マニュアル(引継ぎ用)

水道施設巡回点検等の令和5年度からの業務拠点の組み換えにあたり、次年度の拠点となる所属への引継ぎのために、 巡回点検施設の所在地の地図、担当営業所管内リスト(施設名称及び住所)、さらに巡視施設個票(写真入りのリスト)を作成し、各引継ぎ予定の 駐在所へ引き継ぎました。引継ぎ先の各駐在所はこれら「地図・リスト・巡視施設個票」を事前に受け取って現地を確認し、スピーディーな引継ぎを行なうことができました。

所在地の地図
施設個票

オ 業務継承プロジェクト

検針棒の修復(リペア)方法について、技術系職員が実演した動画(技ログ)を修復技術を普及するためDVDに記録し、各駐在所に配布しました。

水エネ版技ログとは

財団内の様々な職場で取り組んでいる業務を記録(映像化)し、
1.各職場で多種多様な仕事をお互いが知り、組織の一体感を醸成する。
2.未来の人々に技術・経験を引き継ぎ、財団の人的資源を強化する。

これまでに11例を映像コンテンツ化しています。
このうち技術系の業務6例を集約・再編成し、広報用に『水エネ技術系現場ビデオ紹介』を作成しましたので、是非ご覧ください。

※再生の際は、音量にご注意ください※